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初めての機関車へのウェザリング [日本帝國鐡道 製造局]

結婚や子供の誕生、成長を機会にして、自身が30歳の大台に載った年に初めて鉄道模型のレイアウト(日本帝國鐵道常越本線)の製作に手を染めた後、機芸出版社のレイアウト・コンペティションに応募し、Nゲージマガジン(No.54)に製作記を書かせてもらいながら、レイアウトの色彩や造形、ストラクチャを自然の情景に近づけるために必要な作業を試行錯誤しながら実践してきたつもりなのですが、週末の休日、初めて、その領域を造形ではなく「車両」に広げてみました。

いわゆる、車両の「ウェザリング」です。製品として存在する高価な鉄道車両を、わざわざ汚く「汚す」ことに躊躇いを感じ続けていましたが、このウェザリングの作業は、汚れをごくごく自然な形で再現する技術が必要となる点で、実物の観察力や再現力を追求すると、相当奥が深いだろうと思い続けてきたのも事実です。 

Webや専門誌を調べると、一般的には、汚れの色彩を調合してスプレーガンで対象に吹き付ける方法が主流となっているようですが、あいにく、これまでのレイアウト製作においては、「筆」と「絵の具」という古風な(?)道具を使ってきたので、手元に最新鋭の機械はありませんでした。

よって、建築物の汚れ表現のために使ってきた田宮模型のウェザリングマスターというセットを使ってみました。このセットにおいても、基本的には、筆とスポンジが用いられます。

DSC_0119.jpg

対象となるのは、当日本帝國鐵道常越本線の主力機関車であるEF64-1000番台です。

以下、工程は省き結果のみ示します。(綿棒を使いながら、実際の写真を参考にして、表現するだけなので。)

DSC_0123.jpg 

DSC_0080.jpg 

DSC_0078.jpg 

今回は、国鉄色とJR貨物色の塗装を持つ機関車に、ウェザリングを試行してみました。

現時点での結論としては、基盤となる塗装が濃い(黒色に近い国鉄色)場合は、筆に拠るウェザリングの効果は薄く、実際の機関車にある本来の汚れを再現する為には、定着力や発色の強いほかの方法で試みる必要がある、という点でした。

だた、たとえ薄いウェザリングであっても、機関車(車両)の風景の中への溶け込み具合は、何もない新品同様の車両よりも、相当異なると思いました。(良い意味で・・・)

DSC_0098.jpg 

やはり、作業前に思っていた以上に、ウェザリングは奥が深いと思いました。

そして、wikipediaにもその説明にページを割いてありました。ご興味のある方はご参照ください。

(→「ウェザリング」についてwikipeda先生)

 それにしても、スプレーガン(エアーブラシ?)を物色しないと・・・。道具が増えることは良い事です♪(多分)


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Gut

おはようございます。
車輌へのウェザリングは、いつかやらなければと思いつつも、Ainetosさん同様の理由で躊躇しております。
タミヤのウェザリングマスターはお手軽ではありますが、固着が弱く、素手で持ったりすると剥げてしまったりしませんか?
その点はやはり展示模型専用の道具なのかなぁと。
by Gut (2012-07-13 06:20) 

Ainetos

躊躇していた気持ちを切り替えるには、タミヤのウェザリングマスターは非常にお手頃でした。
ただ、ご指摘の通り固着が弱く、ブロアルーバの汚れ再現箇所などの側面に手が触れると、実物を触ったかのように手が汚れてしまいます(笑)。
ただ、屋根にはほとんど手を触れることはありませんので、屋根周りのウェザリングには適しているかもしれません。
しかし、車両ケースに収納する時に、汚れが落ちてしまうのが用意に想定できます。艶消しのスプレーを吹いておけば剥がれ落ちることはないのでしょうが、まだその一線は越えられません。。。
by Ainetos (2012-07-15 00:16) 

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