何もないから、作るしかなかった。 [鐡道旅行]
先週の休日、我が子二人を連れて、鉄道博物館へ出掛けてきました。今年小学生になった長男には、今後一人で移動できるように、自ら切符を買わせながら、つくばエクスプレスと武蔵野線、京浜東北線を乗り継いで出掛けました。
そもそも、昨年の秋、仕事の夜勤シフトの合間の空いた平日に初めて鉄道博物館を訪れた時、1年間入館無料の特典のある「Teppa倶楽部」に勢いで入会しておきながら、以降一度も訪問することがなかった私に対し、入会費の元を取るようにと妻が催促をしたのが、今回の「お出かけ」のきっかけだったのですが、改めて子供を連れての再訪となりました。
結果的に、我が子を連れての初めての鉄道博物館の見学は、充実したものになりました。
自分が幼稚園に通っていた30数年前、遠足で出掛けた御茶ノ水の交通博物館を思い出しながら、展示物を見て投げかけてくる子供の質問に答えたり、自分が子供の頃に同じように間近にみた「清水トンネル」の立体模型を一緒に見たり、ミニ列車に並んで乗っているうちに、閉館間際まで滞在することになりました。
200系の床下にもぐり、ボディマウント構造やアプト式機関車の歯車を見せながら、その目的を考えさせたり、鉄道の動力源について学ばせるスペースで手を動かしたり、など、良い刺激になったのではないかと思います。
印象的だったのは、特別展示の中にあった有人改札口のセットを見せた時、自分が子供の頃に当たり前だったシステムが、今の子供にとっては当たり前ではないことを思い知らされた瞬間でした。
風呂桶のような箱が、駅員の人が切符を確認するスペースであることはすぐに判ったものの、切符をはさみで切っていたこと、はさみの形が駅によって異なっていたことは、すぐに判らなかったようで、昔の切符やはさみの形の実物を見せて判ってもらいました。
自分が子供だった頃、遠く未来に思えた21世紀は既に突入から10年が経過したものの、自分にとって、その未来世界は、昔描いていたほどの世界にはなっていないと思うことが多かったのですが、自動改札機や非接触型のICカードによる決裁が当たり前となった光景と自分の子供のふとした言動に、未来社会が何時の間にか訪れていたことを改めて思いました。
その特別展示の名は、「時間旅行展」
サブタイトルには、「何もないから、作るしかなかった。」とあります。
この巨大なポスターとキャッチコピーを見た時、思わず歩みを止めてしまいました。
・・・何もないから、作るしかなかった。・・・
天災や人災で傷つく今の「日本」を、まさに勇気づけていると思いました。
出掛ける前、そういえば、妻が近所の図書館から、面白そうな子供向けの本を、子供と一緒に借りてきていました。
「世界にはばたく 日本力」
資源のない国で生きていくためには、技術を磨かなければ。改めて思いました。
日本の宇宙産業は、1990年の「日米衛星調達合意」によって、致命的な打撃を受けました。この条約の締結により、NHKの放送衛星(BS)も気象衛星「ひまわり」も、通信衛星(スカパーJSAT)も、全て海外調達品となりました。日本の製造業はもの(衛星)を作る機会を失い、技術蓄積の場の多くが失われ、政府調達の衛星のみで生き延びつつも、東芝の宇宙部門はNECに吸収されるまで需要は落ち込みました。
当時高校生だった自分も含め、多くの人々は、その条約の真意を知らないまま、交渉は進められていたようです。(「日米合意 衛星」 で→ググる)
米国の意図は、自動車や半導体のように自国の産業を脅かすほどの技術を持つようになった日本において、徐々に発展しつつあった宇宙産業の芽つぶすこと。
現在、同じように米国とTPPの交渉が進められています。そして、今回、TPPが締結されれば、技術力を持つ中小企業が潰され、農業も潰されます。工場の海外移転が本格化し、食料の輸入化が促進され自給率は下がり、調達コストが下がる企業の経営側は潤いますが、潤うのは一部の人々だけで、多くの人は職と食を失いかねない自体になるかもしれません。
マスコミはその真意を隠し通そうとしています。本当に困るのは、これから大人になる子供達です。
「あの時、なんで反対してくれなかったの!!」と言われない為に、本ブログでもTPPについて紹介しました。(関連ブログ→新世紀のビックブラザーへ)
興味を持たれた方がおりましたら、ぜひ水平展開をお願いいたします。
以下、某掲示板抜粋です。
■TPPで設置される24の作業部会 (農業問題は一部)
1 首席交渉官協議 既得権排除でCNN、FOX等が日本の地上デジタルチャンネルに参入。テレビ朝日、TBS等は放送免許剥奪or平均年収も500万円へ激減へ。
2 市場アクセス(工業) ←大部分の日本国民の平均年収低下(SONY、トヨタ、全ての中小企業等)
3 市場アクセス(繊維・衣料品)
4 市場アクセス(農業) ←この農業以外に23種類も日本に大きく影響
5 原産地規則
6 貿易円滑化
7 SPS(検疫、及びそれに付随する措置) ←ポストハーベスト入りの食品規制できない
8 TBT(貿易上の技術的障害)
9 貿易保護 ←狂牛病輸入を断れなくなる
10 政府調達
11 知的財産権 ←弁理士の年収低下へ。ジェネリック医薬品の価格高騰→癌、糖尿病の薬を買えずに死ぬ日本人多発へ。盲腸の手術が50万円に。
12 競争政策 ←弁護士、公認会計士、司法書士、行政書士等の年収低下へ、日本人医師も仕事を外人に奪われる。外国人医師に診察される日本人急増
13 サービス(クロスボーダー)
14 サービス(電気通信) ←NTT、NEC、富士通、東電等の電力会社等の平均年収300万円時代へ
15 サービス(一時入国)
16 サービス(金融) ←国民の郵政の貯金も何兆円単位で米国にむしり取られる。東京三菱UFJ、大和証券、野村證券社員等の平均年収300万円時代へ。
17 サービス(e-commerce)
18 投資 ←日本企業が容易に外資に買収される。日本人社員総奴隷へ。
19 環境
20 労働 ←日本の医師免許がなくても医師活動が出来る。全ての分野の今の日本人の仕事を奪われる。上司が外国人、部下が日本人が急増
21 制度的事項 ←米国の有利なルールへ変更。公務員の年収も減少へ。国民の収入が減るので観光業も大打撃。
22 紛争解決
23 協力
24 横断的事項特別部会(中小企業,競争,開発,規制関連協力)
構図「製造業vs.農業」の目くらまし効果。 問題は「24分の2」に矮小化、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110303/218708/
*GDP比で日本と米国で9割以上の取引になる。よって実際には日米の2国間条約。
まさしく「不平等条約締結」による経済侵略。です。
1945年8月、旧ソ連の侵攻により起こったことを参考リンクします。(→「ねずきちの ひとりごと」へ)
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