横浜の市電保存館 [鐡道旅行]
つくばから鎌倉へ赴任し、横浜に市電の博物館があるということを、初めて会社の人に聞いた後、結局その地に出かけたのは、その話を聞いてから2年近く経った震災前の休日でした。自分の中では、鉄道の博物館と言えば、その昔、秋葉原にあった交通博物館や、埼玉の鉄道博物館の印象が強く、横浜市の「市電保存館」という名称から、その規模の小ささを勝手に推察し、在住する近辺で、家族で一緒に出かける場所としては、優先順位が大分低いところに位置づけられていました。
しかし、その考えが間違っていたことに、出掛けて初めて気がつかされました。
保存館の中では、実物の市電の車両が綺麗に展示され、車内の床や壁、シートなどは、30年以上前に廃車されてしまっているとは思えないほど綺麗に手入れが行き届いているように見えました。
そして、幾つもの種類の電車が、車庫の中に並べらているかのように錯覚させられる展示ゾーンでは、 昨年の秋、初めて埼玉大宮にある鉄道博物館に出かけた時に感じた以上の、ゾクゾク感を感じました。(個人差はあるかと思いますが。)
実物の市電の展示スペースの隣には、博物館に寄贈されたHOゲージの鉄道模型のコレクションが置かれ、その傍にはHOゲージとOゲージの巨大レイアウトが陣取っていました。
レイアウトのほぼ中央下部には、中に人が入って、レイアウトの住民の視点で町並みを見ることのできるアクリルケースで囲まれた空間があり、レイアウトの下には、横浜市営地下鉄が走っていました。
この地下鉄は、我が子達には大人気で、レイアウトの下から抜け出してきた子供達は、興奮気味に「地下鉄が走ってたよ!」と話してくれました。
保存館の面積は小さいものの、運営されている方々が、鉄道のことが好き、というより電車が好きで、子供たちに横浜市電が走っていた頃の記憶を伝えようとする熱意と、愛着を持って市電を綺麗に保存されている、ということが実感できる、大変密度の濃い「博物館」でした。
Facebook コメント
こんばんは
すばらしい博物館ですね。
いつか訪れて見たいです。
by 夏風 (2011-05-16 20:56)
大人100円、子供50円の入館料で、電車好きだった子供の頃を思い出すことができると思います。
http://www.kyouryokukai.or.jp/ciden/
by Ainetos (2011-05-17 00:00)
いいねっ!
車内の写真もいい。
by ephe (2011-05-21 13:56)
大宮や名古屋にある鉄道博物館に比べれば、横浜の市電保存館は地味な存在かもしれませんが、横浜の歴史を知る上でも、出掛ける価値はあると思います。ぜひ、車内で佇んでみてください。
by Ainetos (2011-05-22 01:16)