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自作と既製品のクモニ13とクモニ83、初めての比較 [日本帝國鐡道 製造局]

約2年前、数年間の中断期間を経て製作を再開し、米国長期出張の帰国直後、リハビリのために夜な夜な製作したクモニ13とクモニ83。(当時のブログはこちら。)

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製作開始前、地味過ぎて、メーカは製品化しないと考えていた車種を対象として、飯田線のクモニの2連を選んだのは、更に遡ること数年前。

その後、飯田線のクモハ54などはマイクロエースによって製品化されましたが、17m級車のクモニ13までは製品化はされず、また、その後製作に着手したクモル(配給車)については、動力ユニットが課題となり製品化は難しいだろうと思っていたのが、製作対象として選択した理由です。

その後、しばらくして、グリーンマックスがクモニ83を、マイクロエースも既存のクモハに抱き合わせる形でクモニ83を製品化。更に、昨年末、クモニ83とあわせて、クモニ13がKATOによって製品化されたのは周知の通りです。

そして、昨年夏、鉄コレからクモル145が新規開発の動力ユニットと共に製品化されることが発表され、今日に至ります。


さて、2年前の今頃、仕事から帰ってきて夜な夜な製作した同型の電車が、昨年冬に発売された既製品と、どのような点で、どのくらい差異があるのか、自戒も込めて並べてみました。

実は、結婚と子供の誕生、プラレールとの久々の出会いをきっかけにした20歳代後半の鉄道模型趣味の再開と、30代前半でレイアウト製作の復帰したわが身とって、自作品と既製品を直に並べるのは初めての経験だったりもします。

また、走らせたいと思っていた鉄道車両が、高品質な鉄道模型として製品化されるのはとても良いことだと理解しつつも、その当時、走らせたいと思う気持ちをモチベーションにして、夜な夜な模型を製作して作り上げた後に、高品質の製品が世に出るという、複雑で微妙な経験も初めてのことです。(多くのモデラーの方々は、既に経験して乗り越えていることかと思います。)

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手前が自作、奥がメーカ既製品。自作の方は、TAMIYAのウェザリングマスタで経年劣化済みです。

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KATOの既製品をよく観察すると、自分が子供の頃に見たNゲージと違い細やかで、射出成形や金型、塗装などの製造技術が、益々上がっているのが判ります。

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一方、自作したクモニでは、Φ0.3mmのドリルで穴を開けたり、極細の真鍮線を折り曲げ捻じ曲げたりして作った屋根の配管とケーブルや引き通し線、側面の梯子や手すりがあり、できる限り細密性を表現しようと試みています。

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既製品と自作品を見比べてみると、制作当時の作業が朧ながらも思い出され、既製品のKATOの技術者が、どこをどのように省略し、逆にどこに力を入れて再現しようとしたのか、何となく判るような気がしてきます。

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製品化されることはないだろうと思って自作に着手しても、その後製品化されるというジレンマ。

KATOを上回る再現技術が得られるように、自らの製作能力を鍛錬するか、または決して製品化されないような電車を選び作るか・・・。

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作りたい! 走らせたい! と思う電車(または列車)は、おそらくメーカ側も、マーケッティングして相当考えているはず。多分、多くの鉄道趣味者の方々が発表しているブログも参考にしていることでしょう。

とすると、自分しか考案できない自由形電車の世界へ入ってしまうか・・・。

いずれにしても、ベンチマーキングが必要かもしれません。 

 

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日本帝國鐵道常越本線越後嶽間駅にて並べてみた、クモニ13-025とクモニ83-102(自作)、そして、偶然にも同型番クモニ13-025とクモニ83-103(KATO製)。 

ベンチマークやマーケッティングなどと、仕事の世界では慣れた言葉が、趣味の世界で発想されるのは甚だ不愉快ですが、既製品のレベルの高さを目の当りにして、つぎに作ろうとする模型の対象に悩みながらも、

自分の作ったレイアウトに自作の車両と既製品の車両を置いて、仕事から帰ってきた後に、夜な夜なビールを飲みながら眺めていると、もう、どっちでも良いかな、という気持ちになってくるのも実情です。

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以上、キットベースながらも自作品とメーカ既製品の初めての比較でした。



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