SSブログ

約30年前に購入したユーロライナーの復活(その1) [日本帝國鐡道 製造局]

自分が小学生だった頃、ある時偶然、近所の区立図書館で読んでいた鉄道ファンや鉄道ジャーナルに、当時の自分にとっては大変インパクトのある車両の写真が掲載されていました。その写真は、当時人気のあったEF65-1000のような形状であるにも関わらず、塗装が白と青のストライプに塗られた機関車。そして、同じ塗装で屋根の高い寝台車のような客車と展望車から構成される美しい列車の写真でした。

すなわち、当時の自分が見ていたのは、1985年に名古屋で登場した欧風客車、「ユーロライナー」の特集号でした。それから大分時間が経過してしまいましたが、真白い車体に青いストライプ、天井まで広がっているような窓を持つ客車の写真を載せたその特集号は大変記憶に残っています。

1985年に登場した後、団体専用列車だけではなく臨時急行やシュプール号として中央西線や信越本線を走行する姿が度々雑誌に掲載される度に、乗りたい気持ちを募らせながら、時刻表の筋を追ったり、写真を眺めていたのは、今となっては思い出の一つです。

結局、21世紀になって廃車されるまで、乗ることも見ることもありませんでしたが、自分の手元には、小学生高学年の頃、お年玉を2,3年貯めて購入したユーロライナーと専用機関車があります。

IMG_2317.jpg 

展望車を含む「基本セット」は高価だった為、小学生の自分は手を出せず、オロ12-702,704および705から構成される増結セットを(それでも1年くらいお小遣いを貯めて)購入して、当時1000円で(それでも大金だった)購入した14系座席車と編成を組み、臨時急行を仕立てて走らせていました。

IMG_2316.jpg

増結セットを購入してから更に1年くらいが経過する間、お小遣いやお年玉をを貯めて、基本セットと専用牽引機であるEF64-66を(ようやく、やっと!)購入できた時は、本当に嬉しかったことを覚えています。(購入したのは、西武百貨店池袋店の鉄道模型売場でした。。。)

しかし、その直後に中学に進学したことを契機に自分の鉄道模型への情熱は下火になり、20年以上もの間、ほとんどの時間を箱の中に仕舞い続けていました。

そして、進学、就職、結婚、そして子供が生まれ、プラレールで遊ぶようになった幼い我が子に初めて見せた鉄道模型。それが、この「ユーロライナー」でもありました。

車両のケースは昔の仕様。紙製のカバーには、カビらしき「しみ」が多数残っています。鉄道模型の世界へ戻ってきた7年ほど前に、綺麗に掃除をしたのですが、中々綺麗になりません。

IMG_2318.jpg

しかし、紙製のカバーが外部からの湿気や汚染を守っていたかのように、カバーの下のケースは頑丈に残っています。文字は大分かすれてしまっていますが。

「J.N.R PC Series 12-700 EUROLINER 国鉄12-700系 ユーロライナー」 

国鉄時代に購入したことを証明するかのように書かれたJNRや国鉄の文字。 

専用牽引機として設定された機関車であるEF64にも国鉄の文字。

IMG_2319.jpg 

IMG_2320.jpg

機関車は機動と停止が、今の製品と比べる不自然なくらいに急な旧製品。

肝心の客車は、紙製のカバーと頑丈なケースのお陰で、30年近く前に購入したとは思えない程、綺麗な状態で保存されています。

IMG_2281.jpg

自分にとっては、記念すべきこの「ユーロライナー」を常越本線で走行させます。新たに調達するEF64-66に牽引させて。

(次に続きます。) 

 



 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。