米国ボルチモアの鉄道博物館訪問 [鐡道旅行]
米国出張中、とある休日にボルチモアにある「ボルチモア&オハイオ鉄道博物館」を訪問してきました。
出張先はメリーランド州グリーンベルト。ワシントンDCから地下鉄で30分くらいのところに位置するこのグリーンベルトからボルチモア市内へは、近隣の駅から、Amtrakと線路を共有する公営の通勤列車(MARK)とボルチモア市内のライトレールを乗り継いで移動しました。
訪問した博物館は、米国最古の鉄道に使われた施設がそのまま鉄道博物館として活用されています。入館すると、まずは昔使われていた扇形庫(Roundhouse)の中に並んだ蒸気機関車達に圧倒。
建築限界試験車(通称:花魁列車)も保存されていました。
最も感動したのは、通称BigBoyと呼ばれる巨大上記機関車よりも巨大なボイラを持ったチェサピーク&オハイオ鉄道のAlleghenyという機関車。併設されている別の機関庫の中に置かれているこの蒸気機関車は、機関車というより、もはや鋼鉄製配管が全面四方に張り巡らされた巨大なプラントのような風貌で、運転台から先頭まで、日本の車両全長分はあるのではないかと思うくらいの長さ。
ただただ、圧倒されてしまいました。
鉄道模型のレイアウトは屋外と旧型客車の室内の2式展示されており、屋外はOゲージ、室内はHOゲージの大レイアウト上で、列車が自動運転中。
列車の中で、精密な鉄道模型の走行に見とれていた最中、たまたまレイアウト上で貨物列車がたまたま脱線したとき、係員の人が修復に来ました。
係の方にお話をお聞きしたところ、全面アクリル板で囲まれたこのレイアウトは24時間空調管理されているとのこと。また、裏にある制御装置(コンピュータ)によって、ひとつの本線上を複数の列車が走行可能となっており、信号も自動的に点滅させているとのことでした。
列車の中で、鉄道模型の列車を自動運転。しかも、完全空調。素晴らしいと思いました。ただ、線路の清掃は、アルコールではなく、紙やすりで行っているとのことでした。
この他、旧式のディーゼル機関車や展望客車、さらに整備が間に合わないのか、それとも展示スペースがないのか、野外に放置されたままの機関車達が置かれており、ボルチモアの都心に近い場所にありながらも、非常に密度の濃い博物館でした。
Facebook コメント
お久しぶりです。
異国の地へ旅立たれていたんですね。
有意義な時間を過ごすことができたようでなによりです。
by Gut (2012-10-01 09:48)
またしばらくしたら、同じ場所に出張してきます。何か落ち着かない気分ですが、向こうでも趣味が継続できたらと思います。
by Ainetos (2012-10-07 02:39)